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リクルートがいきなり「リクナビの7つの約束」を掲げた。
7という数字は一種の神秘数である。そして、もっともクラシックなケースがキリスト教における「7つの大罪」だ。少々皮肉な見方であるが、この約束が仮に「今まで実行されていない」のであれば、語尾を否定形にしただけで「7つの大罪」に変わってしまうだろう。
いや、「今まで実行されていたか」については、ここに書いていないし、私も詳細を知らないのでコメントできない。できていたことを、改めて宣言されたのかもしれない。
ただ、唐突に感じた、ということだけである。
しかし、一番大切なことは、あの「約束」には書かれていない。それは、当然のことなのだが、とても大切なことだ。
それは、就転職ビジネスはあくまでも、企業がお金を払っていることで成り立っているということ。そして、その企業情報は本質的には「広告」であるということだ。「ジャーナル」という名のつくメディアもあるが、そこには企業に対してのネガティブな情報は見られない。
就活ナビ、というのは企業がカネを出すショーケースなのである。ショーケースの運営をいかに改善しても、広告情報の塊を見て就職を決めることには一定のリスクがあることに変わりはない。