フジテレビの亀山社長が、記者会見で今の不調を語る中で東日本大震災に言及したらしい。
「日本の意識がいろんな意味で変わってきたのが(東日本大震災の)“3月11日”じゃないかなと。今までの我々がずっと押し出してきたわくわく感、ドキドキ感や、少し浮世離れしたお祭り感というのが、どこかで絵空事に見えてしまうようになったのではないかと」
そうした中で、日本人の意識の変化をくみ取ることができなかった、という反省らしい。
しかし。
言い訳や分析はいろいろあるけど、これは相当に苦しいと思う。経営者の弁明は仕方ないけど、久々に筋が悪いと思った。
震災の直後はともかく、その後にみんなが求めたものは「わくわく」や「ドキドキ」ではなかったのか。NHKの「あまちゃん」は、あえて被災地を舞台にしながら「浮世離れしたお祭り感」を描いて話題になった。
まったく、ズレていると思う。
それに、あの震災で被災しながらも言い訳をしないで努力している人はたくさいるだろうに、4年も経ってから「やっぱ震災が」と東京の経営者が言っていること自体が、すごく変な感じもする。別にフジテレビに多くを期待するわけではないけれど、なにも経営者が先頭に立って「ダメな感じ」を振り撒くこともなかろうに。 >> フジテレビがダメなのは、もちろん震災のせいではないわけで。の続きを読む
ネットを見ていて「仁科亜希子」とか「こだまでしょうか」あるいは「ぽぽぽぽ~ん」という言葉のやり取りの意味がわからなかった。昨日になって、久々に民放を見たので「AC」のネタだということがようやくわかった。
なんだ、みんなテレビ見てたんだと思ったりもする。
新聞・テレビが系列化されている日本で、「マスコミ叩き」というのは雑誌のお家芸であった。最近では、ネット上で盛んになっていて、マスコミOBの中にはそれを生業のようにしている人もいる。
たしかにAERAの表紙とかコンビニで見たときは「ダメだろこういうの」と思ったけれど逆風は想像以上だったようだ。
今回の震災報道は、まあいろいろ突っ込まれても仕方ないところは多いけれど、興味深いのは「アンチ・マスコミ」の人々のネット上の論調である。
古い話で恐縮だが「アンチ巨人」というのを思い出してしまった。今は死語になってしまったが、「とにかく巨人の嫌いな野球好き」という人々で、20世紀にはそれなりに存在した。彼らの多くは「アンチ自民」でもあったので、そういう人と迂闊に飲んだりすると午後10時を過ぎるころから説教臭くなって、大変に困ったものである。