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先日、N響のコンサートを聴いて改めて思ったのだけれど、ムソルグスキーという人は「編曲意欲」を掻き立てる作曲家だったんだろうと、改めて思う。
「はげ山の一夜」の原典版はたしかに野趣あふれて面白いんだけど、それはリムスキー=コルサコフ編曲を知った上でのことだ。
あの編曲がなかったら、やはり「珍曲」として歴史の中に埋もれたようにも思う。少なくても、日本の教科書には載らなかったし、「ファンタジア」で使われることもなかっただろう。(たしか中学の教科書の鑑賞曲だった記憶がある)
そう考えると、腕っこきの作曲家にとってムソルグスキーの曲は、相当に「編曲意欲」を掻き立てられるものだったのだろう。
オーケストラ編曲も、ラヴェル以前に手がけたものがあるようだし、ピアノもリムスキー=コルサコフが編曲したものもある。
その上、ELPや冨田勲などもアレンジをしている。原典版として有名なのはリヒテルだが、そもそもそこに拘る必要はどれくらいあるんだろう?とも感じる。 >> ところで「キエフの大門」って何て読むんだ?の続きを読む