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先日久しぶりに武道館に行った。もう何十年ぶりか、という感じだったが歳をとると見るところが違うものだ。
南2階席に入った途端に、いきなり妙なことに気づく。
正面に「日の丸」が、見下ろすように掲げられているのだけど、「あ、これは参拝なんだ」と感じた。
武道館の日の丸は、どのようなイベントでも掲げられているが南を向いている。そして、舞台は北に設営される。
つまり、客は日の丸とアーチストをともに見るのだけど、これは「拝む」ことにもなる。多くの神社の本殿は南に向いているが、武道館の方位はそれと同じなのだ。設計に際しては方位にこだわったのだろう。座席ゾーンの名称が方位になっているのは必然となる。
ちなみに、南に向かない場合は東向きとなる。すぐ近くの靖国神社がそうだ。
ただ、地図で見ると靖国神社の参道はやや北向きだし、武道館も真北を向いてはいない。その結果、武道館の南北軸と靖国神社の参道が90度になっているように見えるのだけれど、意図的なのだろうか?
そんなことを考えつつ、ふと思ったのだが、テレビで観る相撲はどうだっただろう?あまり観ることはないのだが、たしか左側が東のはずだ。 >> 武道館は「参拝」で、大相撲中継は「神の視座」だった。の続きを読む