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IMG_1369六本木ヒルズが2003年にオープンした時のキャラクターは、村上隆が作っていた。そんな縁もある施設の美術館で久々の個展だ。14年前の木場の個展には足を運んでいた記憶がある。

エントランスに着いたら、音声ガイドの貸し出し案内にディスプレイに男性の顔が映っている。村上隆がいつの間にこんないい男になったのかと、近づいてみたら斎藤工だった。彼がナレーターを務めているらしい。

入り口には「撮影して、シェア!」という看板がある。撮影OK、拡散上等というわけで、メディア戦略にも抜かりはない。本人を模したオブジェもお出迎えだ。

ミュージアムショップはフィギュアもお菓子も盛りだくさんで、キャラクターのお花クッションは7,000円から17,000円くらいまでという結構な値段だったが、それでも「お一人様5個まで」という制限付き。へえ~と思ったけど「他者への販売を目的としたご購入はご遠慮ください」という注意書きが、英語と中国語でも書かれている。

ああ、そういことになっているのだろうけど、興行としての展覧会としては一つの到達点かもしれない。

一方で、展覧会の目玉の五百羅漢の制作過程の記録も興味深い。全国の美大学生から志望者を募って、24時間シフトで制作体制を組んだという。最終的には200人以上がかかわったようだが、全幅100メートルという大作だけに、それでもギリギリだったのだろう。 >> 村上隆の興行と工業~ヒルズの「五百羅漢展」の続きを読む