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201-trendy-1.png間もなく12月になって1年を振り返ろうという特集も多くなってきた。総選挙があるために重大ニュースなどはギリギリまで見えてこないだろうが、ヒット商品番付などはチラホラあらわれてきた。
一番早く出るのは「日経トレンディ」なんだけど、この雑誌の面白いところは次年のヒットを予測しているところだ。この号は何かと便利なので買うことは多いのだが、自宅の本棚を整理したらちょっと前のが出てきた。
そこで気になったのが「この予測どのくらい当たったのか?」ということだ。意地悪な発想のようだけれど、実際に見てみると「当たらない」背景には、それなりの理由もあってそれが日本市場の特徴や問題点を反映しているんだな、ということも感じたのでちょっとお付き合いいただければと思う。
手元の範囲なのでずっと遡るわけではなく、2010年と2011年の予測と結果をまず見てみよう。
左右を実線で結んでいるのは「当たり」で、点線は「関連性あり」という感じである。
まず2010年だが、「食べるラー油」が1位。これは予測の中にも「ガツ盛り調味料」として入っている。その一方で「低価格クラウドPC」「電子ブック」は、iPadの中に取り込まれたようにも見える。そしてスマートフォンが3位。
2011年の1位はスマートフォン。予測では「スマホリンク家電」があるが、そこまでは広がらなかった。そしてfacebookが2位になっている。この年は震災の影響もあって「”節電”扇風機」などがは入る一方で、「はやぶさ」の新幹線極上ツアーは圏外になったわけだ。
また新書サイズタブレット、というのも予測には入っていたが、これは今年になって広がっている。
改めて感じるのがアップルの強さだ。電子書籍回りのモノはなかなか動きが悪い一方で、iphoneとiPadが大きな存在感を持っている。また電気自動車が伸びない中で、軽自動車の性能は燃費を含めて伸びていたり、「カップヌードルごはん」や「仮面ライダー」のように知名のあるブランドのバリエーションが目につく。
2012年はスカイツリーが予測通りのトップ。LCCも入っている。また正麺やメッツコーラのように既存カテゴリーの進化形も目につく。またLINEやなめこについては、スマートフォンの伸びがあってのランクインだ。

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