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81mHzNgCMkL昨年12月にこちらでも紹介した「リアル行動ターゲティング」を共著で上梓された横山隆治氏が、ほぼ同時期に出版したのがこちらの一冊だ。知己の著作はその旨を明らかにした上で書くことにしているが、前作と同様にとても重要な本だと思っている。

前作は「リアル行動」という言葉を関してはいるが、「最新ターゲティング実践」のような側面がある、そして、この本は「初の実践的メディアプランニング」の本と言ってもいいだろう。

マーケティングの書籍は多いし、実践的なケースも書かれるようになった。商品やブランド開発、あるいはコンテンツ創造などのケーススタディは多い。アカデミックなものから、読み物まで幅広く存在している。

その一方で、メディアプランニングについて書かれた書籍は、どことなく雲をつかむ感じのものが多い。ちょっと古いが「メディアミックス」という説明があったとする。それぞれのメディアの特徴はあっても、ミックスの仕方はわからない。果物の成分表は明らかだけど、ミックスジュースのつくり方は秘伝のレシピのようになってしまう。

これは、メディアビジネスがアタマだけではどうしようもない、という側面があるからだ。大学生にレポートを書いてもらえばわかるのだが、「広告の企画」というのは人によってはプロ並みのモノもできる。コピーやデザインは、そういうものだ。

でもメディアプランニングは、そういうわけにいかない。すごいアイデアがあっても実現のためには、おカネが関係してくるし、カネがあっても実現できるとは限らないからだ。 >> メディアの効率化は社会のためになる。『新世代デジタルマーケティング』の続きを読む