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2013年11月13日 歌舞伎座 夜の部

歌舞伎座新開場柿葺落 吉例顔見世大歌舞伎
「仮名手本忠臣蔵」
五段目 山崎街道鉄砲渡しの場
     同   二つ玉の場
六段目 与市兵衛内勘平腹切の場
七段目 祇園一力茶屋の場
十一段目 高家表門討入りの場
     同 奥庭泉水の場
     同 炭部屋本懐の場
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新しい歌舞伎座には先月初めて行ったのだけれど、やはり気になって今月も足を運んだ。今月から来月にかけて、二カ月にわたって「仮名手本忠臣蔵」というのは、25年ぶりだという。
この演目を見るのは、「平成中村座の5年ほど前の興行以来だ。
開演前に中村福助が体調不良で休演とのアナウンス。代役は芝雀となる。どうもあちこちに無理がかかっているようにみえる。だったら彼らを出せばいいのに、と思うのだが、まあ大人の世界にはいろいろあるようで。
菊五郎の勘平、吉右衛門の大星由良之助と、安定感は十分の舞台である。ただ、吉右衛門の声の通りがあまり良くなかったのが気がかりではある。
見終わってから感じたのは、この忠臣蔵というお話は果たしてこれからも日本人の中で「定番のお話」であり続けるのかな、ということだ。歌舞伎をはじめ、芝居や映画、ドラマで忠臣蔵ほど取り上げられたものはないだろう。
ただ、自分の中でも、既にこのストーリーへの共感性は薄い。刃傷沙汰を起こす塩谷判官(つまり浅野内匠頭)から、四十七士の行動にいたるまであまりにも様式化されているからだろう。
そういう意味では池宮彰一郎の「四十七人の刺客」は、面白かったのだけど、歌舞伎となるとそうも言ってられない。

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