11月の雪にも驚いたが、この雪の中、有楽町の宝くじ売り場には「年末ジャンボ」を求める行列ができているというニュースを見た。いや、筋金入りとはこういうことなんだろう。
近年のことだけど、この行列ができる頃になると決まったように「どうして?」と書く人が増えてきた。批判、というほどじゃないけど「それ、違うでしょ」というトーンで、苦言というのか詠嘆というのか。
つまり、確率的は相当低い上に、しかも特定の売り場のとある窓口で買いたいがために、長時間並ぶって、あまりに非合理的だろという話だ。
まあ、そりゃそうだと思いながら、そういう合理的すぎる思考というのも、落し穴があるんじゃないか、と感じることもある。
行列する人を「理解できない」というのは簡単だ。まあ、実際はそういう人が多いだろう。あれだけ並ぶと錯覚するけれど、その何百倍もの人がその周りを行きかっているわけで、行列する人は実は少数派のはずだ。
だから「理解できないよなあ」で終わっちゃうかもしれないけど、「実際に並ぶ人がいる」という事実に目を向ければどうなんだろう。
「人間は結構非合理的に行動するし、実はそこに商いのチャンスはある」と考える人の方が、ビジネスには向いているんじゃないだろうか。
考えてみれば、初詣の時だって、混んでいる神社では相当待つ。ニューヨークのタイムズスクエアのカウントダウンだって寒い中、立ちっ放しで何時間も待つ。
もしかしたら、当たりくじの可能性がある宝くじの方がマシかもしれない。 >> 「年末ジャンボに並ぶ人をどう思いますか?」と、採用面接で聞いたみたい。の続きを読む