「笑っていいとも!」が終わるらしい。
「タモリ倶楽部」は毎週見ている数少ないテレビ番組だが、こちらの方はさすがに見なくなっている。1982年のスタートというから、考えてみると自分が大学に入った年だ。ある意味続いていたことが不思議でもある。
ちょうど30年余りが経つわけだが、この番組が終わるのはフジテレビにとっても象徴的な気がする。
フジテレビは、ちょうどこの頃から視聴率を伸ばしてメジャーになっていった。「楽しくなければテレビじゃない」というスローガンでテレビ自体の位置づけを変えていったようにも思う。
「笑っていいとも!」や「ひょうきん族」などのバラエティーと、いわゆる「トレンディードラマ」で、若年層のファンを増やした。簡単にいうと「お笑い」と「色恋」で視聴率を引っ張っていったわけだ。
もっとも、競馬やF1などのスポーツコンテンツも話題になったし、報道にも勢いがあった。日航機の御巣鷹山の事故で、生存者の存在をスクープしたのもフジテレビだったと思う。
90年代に入って日本テレビが視聴率の1位になることが目立つが、その後もフジテレビと日本テレビは僅差で年間視聴率を競っていた。
つまり、「笑っていいとも!」ともの30年余は、フジテレビの隆盛期とも重なるのだ。
それが、近年変化している。テレビ朝日の視聴率が伸びて、日本テレビと競るようになった。フジは3位で、かつ数字的にも離される傾向がある。もっとも売上げなどの数字は、まだ強いようだが。
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