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【読んだ本】シェリー・タークル著/日暮雅通(訳)『一緒にいてもスマホ SNSとFTF』(青土社)
新しい道具が普及するときは、抵抗にあうことが多い。
クルマも電車も忌み嫌われていたし、多くの電気製品だってそうだ。デジタル関連のデバイスも同様だけど、一定以上普及するとその道具を称賛する人もあまり見なくなる。
スマートフォンが出たときは、熱烈な興奮があったけれど、いまは当たり前の道具になった。
そして、どこかで「これでいいのか」と思っている人も多いのだろう。だから「スマホ中毒」「スマホ依存症」という言葉が出てくる。英語ではsmartphone addictionで、つまりこれは世界中で注目されているのだ。
だから、米国MITの研究者がこうした本を書くのも納得できる。彼女はもともとはネットの可能性を賛美していたが、考えを変えるようになった。それはTEDにおける彼女のビデオを見ればわかるのだが、この本はそこに至るまでの研究がまとめられている。
原題は「RECLAIMING CONVERSATION ~The Power of Talk in a Digital Age」で、邦題のFTFはFace to Faceだ。 >> 『一緒にいてもスマホ』というタイトルが気になったら、ぜひ。【書評】の続きを読む