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マクロミルとヤフーバリューインサイトが経営統合の協議を始めたという。
統合や合併には「攻め」と「守り」のケースがある。「攻め」というのは、古くは新日鐵の誕生(イヤ本当に古くてすまない)や、トヨタがダイハツや日野などをグループ化していったようなケースだ。海外企業との競争力を向上させたり、短期間で製品バリエーションをそろえることが目的になる。
近年の日本では圧倒的に「守り」のケースが多い。「合併でもしなければ生き残れない」というわけで金融から百貨店、素材メーカーなどはこの手のケースの代表になる。
今回のリサーチ2社も「守り」の統合ということだろう。理由は2つある。
1つは昨年12月の決算数字が両社ともマイナスになっていることだ。(マクロミルは第2四半期)市場が縮小に向かっている中で効率化を進めたいということだろう。
もう1つの理由は、数字に出ていない問題が発生していることだ。
別にネット調査は信頼性が低い、ということではない。ネット調査の品質は年々向上して、安価でかつ一定の信頼のできるデータを入手できるようになった。
品質・価格・迅速性。これらを満たしているのに、なぜ問題なのか。何だか、書いているうちに当初の予定と気が変わったのだけれど、この業界、何だか今の牛丼屋業界と似てるんじゃないか。