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(2010年9月2日)

カテゴリ:雑記
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気がついたら、昨日で独立して丸6年だった。
今年は相変わらずひどい暑さが続いているけれど、「出かけなければならない日」は幸いにして4日くらいしかなかった。執筆する仕事がちょうど多かったので、そういうスケジュールになった。
おかげで猛暑の大変さを、なかば他人事のようにして過ごしていた。6時過ぎに散歩に出て、公園のラジオ体操に行ったら、夕方近くのバーに飲みに行くまで家で原稿を書いたり、調べ物をしたり、合間にゲームをやっていた。
こうした日々が続くとしみじみ思うのだけれど、独立して一人で仕事をできるかどうかは、能力以上に、気質の問題が大きいと思う。朝起きて、何をするかを全部自分で決めるという「自由」が苦痛になってしまうような人は、この仕事には向いていない。
昼飯だって、自分で作ってもいいし、食べに行ってもいいし、うっかりビール飲んで昼寝してもいいんだけど、昼休みのチャイムと社員食堂のほうが実はラクだという人も多いだろう。
仕事にいたっては、品質管理がまったく自分の基準だけである。うっかりすると、坂道を下るようなことになっていく。
そもそも仕事を受けるかどうかも自分で決めるわけだ。
最近ふと考えるのは「いつまで仕事するのか」ということだ。しかし、すぐに恐ろしいことに気づいたのだが「仕事ができるのか」という条件をクリアしないと、そんなことを考えてはならない、ということである。
そういう「考えてはいけない」ことをたまに考えてしまうというのはフリーランスの共通の体験なのだろうけれど、そのことをお互いに口には出さないのも、またフリーランスの面白いところではある。
そういうわけで、6年間。それにしても小学校の6年って本当に長かったんだな、とまったく見当はずれな感想くらいしか思うこともない。無事7年を迎えられたらうれしいな、というくらいが抱負ではある。