とりあえず、夏休みな感じである。涼しいところから東京に戻ってきて、明日からは近くのホテルで冷房三昧の予定だ。読書と次作の単行本のノート作りになるだろう。
で、話は変わるのだけれど、情報で人の生活は本当に変わるんだろうか。あるいは、幸せになるのだろうか。
最近になって、急速にそういう感覚になってきた。
マーケティングやコミュニケーションの仕事をしているので、あまり大きな声では言えないのだけれども、個人的にはそんな感じなのだ。
i-padが大騒ぎになったり、i-phoneユーザーが身近で増えてきたのに、何だか全く興味が湧かない。twitterも熱心ではないし、facebookは漫然と「承認」をするだけ。この週末もダイアルアップ環境だったので、メールをやり取りする以外に特にネットも見ない。
フォースクエア(foursquare)というサービスに至っては、自分にとっては全く関係ないものに見えてくる。そもそも自分の居場所を人に教える気がないので、そもそもターゲットじゃないんだろうけど。
友達とつながって一人ランチをしなくてもすむ、とかいう記事を読むと、ますます意味がわからなくなる。いや、それに意味を感じる人もいるからサービスが成立するのだろうけれど。
いつも思い出すのだけれど、入社直後に担当したとある外資系コンピュータ企業の方がしみじみと言っていた言葉がある。
「結局、コンピュータが普及しても忙しくなるだけです」
それは広告の主旨とはまったく違うんだけれど、この人はとても覚めていたのだ。しかも理由が明確である。
「コンピュータは一時的に仕事をラクにするかもしれないけれど、コンピュータの”おもり”が大変になるんです。結局、気がつくとコンピュータに働かされる」
この頃は、当然パソコンは普及していなかったし、「そんなものかな」と思いつつ、とても印象に残っている。
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