タグ[ ゴーストトリック ]
(2010年7月21日)

カテゴリ:遊んでみた
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ゴースト トリック
(カプコン・ニンデンドーDSソフト)
 公式サイト
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「逆転裁判」の巧舟氏が手がけた新作ということで、発売即購入。先月末には終えていたんだけれど、思い出しつつレビュー。

まず、久しぶりに「終わりたくない」と感じたゲームソフト。巧舟さんのゲームはまずキャラクターの造形が、いい意味で「歪んで」いる。その歪みに最初は違和感を感じるのだけれど、それが実にゲーム的なのだ。

あらかじめゲームで「プレイされる」ことを前提にしているんだろう。映画のキャラクターであれば、破綻しているはずなんだけれど、ゲームだと全体に漂う「異形」な感覚が、どんどん生きてくる。最初のうちは、プレイヤーの感情移入をあえて阻んでいるのだろう。それが、時間を追うごとにズブズブとゲーム世界に引きずり込まれる。

この感覚は「逆転裁判」に相通じるものがある。いわゆる「本格」のミステリーの登場人物の造形を思い起こさせるけれど、これは巧舟氏が、もともとそちらの世界に通じているからなんだろう。

主人公が「死者」という設定は妙に暗い感じもするかもしれないが、それは杞憂。死者であることでゲーム全体の”謎”に立体感が生まれている仕掛けになっている。またパズルについての難易度は適度ではないだろうか。

数あるキャラクターの中で、僕が気に入ったのはポメラニアンのミサイル君。(同じような人は多そうだ)犬のキャラクターをかわいいと思ったのは久しぶりである。

それにしても、一番の後悔は夏休みのゲームを終えてしまったことだ。本でも読むか。というか仕事しろって。今年はあと2冊単行本が控えているし。