ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団演奏会
指揮:マリス・ヤンソンス
アルト:アンナ・ラーソン
合唱:新国立歌劇場合唱団・TOKYO FM少年合唱団
11月21日 18時 ミューザ川崎シンフォニーホール
マーラー:交響曲第3番 ニ短調
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結局、このブログもウィーン・フィル以来となってしまったけれども、年内にコンサートのことは書かないだろうと思う。間もなく「第九」の季節なのだけれど、あれを年末に聞くという気にならないからだ。
ネルソンス=ウィーン・フィルから三週間。師匠の振るコンセルト・ヘボウの響きを聴いて、とりあえず思いついた言葉が「亀の甲より年の功」というのは、我ながらひどいと思うのだけれど、演奏家ことに指揮者というのは「絶対年齢(経験値)」がそれなりにモノをいうのである。
ヤンソンスの指揮は、テンポ設定やバランスさらにそのアクションも含めてきわめてオーソドックスだ。ここ数年日本には、コンセルトヘボウとバイエルン放送交響楽団を交互に引き連れて、毎年やってくる。そして、僕も毎年のように聴いている。
おそらく「日本で最も心待ちにされている指揮者」なのではないだろうか。
誠実で、真っ当であるがゆえに何かの刺激を求めている人には物足りないかもしれない。また作曲者の意図を徹底して掘り下げてスコアを読むかというと、そういうわけでもない。それでも、彼の音楽を聴きたくなる理由が改めてわかった。それは、指揮者とオーケストラが音楽を奏でる場に「立ち会える」喜びに他ならない。
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