カーテンを買った。

寝室のカーテンなんだけど、10年近く前に今の家に引っ越して、その時に前の住まいで付けていたのをそのまま持ってきたら、「大体」サイズがあったのでそのままにしておいたのだ。

だがやや寸足らずで、しかも夏になると朝日がガンガン入ってくる。遮熱にして、サイズもキッチリしたのにしようとか言ってるうちに、10年近く経ってしまった。

で、やっと、買うことになった。近所のホームセンターで選んで、店の人にオーダーを確認したら1時間くらいかかった。この店には2週間くらい前に一度来た。その後で新宿に回り、ニトリとか百貨店とか行ったら、「見れば見れるほど決められない」ことがわかり、結局この店になった。

この店にしたのも、「ここで決めるしかない」という制約をかけて、決めたようなものだ。カーテンは服と違って、いちど買ったらしばらくは使い続ける。だから慎重になるのだが、所詮は10年ほったらかしで、大して関与が高いわけではない。

カーテン選びに、もうこれ以上時間はかけたくない。あえて狭い選択肢で「ここで選ぶぞ」と決めておいて、どうにかなった。それでも、移動時間やネットの下調べで5時間くらいをカーテン選びにかけている。

ううむ、なんかもったいない。それだけあったら、大阪まで往復できる。って、別に行きたいわけじゃないけど。本は2冊読めるかな。映画なら、2本。サッカー3試合分か。 >> 「モノを選ぶ」は無駄な時間?の続きを読む



コンビニで「毎日はきたい」というというトランクスが目に入った。なんだか「毎日履き続けるより洗濯した方がいいんじゃないか?」と突っ込みを入れたくなったが、まあそんな意味じゃないはずで、でも、下着だったら同じもでいいという人だっているだろう。

ていうか、下着だけじゃない。昨年くらいから話題になっているが、日本におけるアパレル関連の低迷を見ると、もう服の選び方が根本的に変わっている気がする。

で、色んな記事を見ていると、「すべてごもっとも」と思う一方で、「まだまだ業界の人は甘く見てるんじゃないか」という感じもするんだよね。

ファッションという言葉があって、「最近のファッション」と言えば「服の流行」という意味だろう。fashionという言葉自体は「流行」だから「食のファッション」と言ってもいはずだが、そういう時は「食のトレンド」という。fashionとtrendの意味の話とかをいうと微妙に違うはずだけど、まあ日本語的にはそんなものだ。 >> 「服=ファッション」というのは、業界の思い込みなんじゃないか。の続きを読む



今どきのメディア行動、みたいなテーマの記事を読んでいたら、こんな意味のことが書いてあった。

「インスタグラムに写真をアップすることで“セルフブランディング”になる」

いや、たしかにインスタグラムの影響は大きい。大学生、特に女性に自分の消費行動を振り返ってもらえばすぐわかる。見栄えのいいものを食べたくなり、「死ぬまで行きたい」絶景を見たくなる。

それも、インスタグラムという「出口」があるからだ。それが消費に結びつくのはよくわかる。外食は、まず見た目優先。メシも見た目が9割だよ。

ただ、それが“セルフブランディング”とかになるのか。もし、ブランディングというものにちゃんと関わって、おカネを頂いた人なら苦笑するだろう。でも、仕方ない。いつの間にか、「自分を良く見せる」ことがブランディングになってしまった。

特に「セルフブランディング」と言うことを唱える人は、そう思っているようだ。

「ブランドは見た目を決めればいいわけではありません」

広告会社は、そうやって企業に説明を重ねて、「ブランディング」をそれなりのビジネスにしてきた。単にロゴや広告でおカネを頂くわけにはいかないから。

でも、まあいつの間には自己啓発系の人が「セルフブランディング」を唱えるころから、ブランディング自体もインフレを起こして、まあそうなれば「インスタグラムに写真アップして、セルフブランディング」になっても、そんなものなのか。

と思ってよく見たら、大手広告代理店の人が書いた文章だった。うわ、そうだったのか。ブランディングのプロフェッショナルも、そういう風に考えるんだなあ。

だったら、いまクライアントの企業に対して「ブランディング」をどう説明しているんだろう?

「毎日社員食堂のメニュー写真をアップして、御社の企業ブランドを向上させます」

いや、それはないだろと思いつつ、ふと感じだ。

いや、もはや”ブランディング”はそんなものになってるのかもしれないな、と。

企業ミッションをや行動姿勢やらをこねくり回すより、「働きやすい職場」であること、少なくてもブラックでないこと。そして、その時のニュースになること。そういう情報の断片みたいなものが、いつしかブランドのように見えてくるのかな。

情報は爆発的に増えても、人の記憶容量は変わらない。そして、人々の長期記憶に入り込んで、指定席を確保しているブランドの数もそうそう増えない。そういう環境では、企業のブランディングもたしかにきつい。

しかし、それは結構前から起きたことかもしれない。「ブランドディングの極北」として「まいばすけっと」について書いたブログはもう6年前のことだった。

とはいえ、企業にとって「ちゃんとした」ブランディングはまだまだ必要だと思う。じゃあ、それは誰が担い手なんだろう。

「インスタグラムでセルフブランディング」に突っ込むつもりが。しみじみしてしまったよ。



ネットの広告、中でもウェブサイトに配信される広告は「けなげだなあ」と思うことがある。

つい先日、読売オンラインで日産スカイラインについての記事があった。

『「スカイライン」60周年、歴代13モデル展示』

そんな見出しで、写真がある。いま乗っているクルマだから、関心があったのだ。(と思ったら昨日で終わっていたよ、ガッカリ)

で、その写真の下にこんな広告があった。

『最先端技術と先進のデザインで、時代の先を走り続けるトヨタのセダン』

いや、もう図ったようにというか、図り損なったのか。翌日に見たら、また出てきた。つまり、”TOYOTA SEDAN COLLECTION”というウェブサイトがあって、そこへの誘導を図っているのだ。

もう、「けなげ」というか意地らしいというか。どれだけの効果があったのか知りたいところだ。僕はとりあえずクリックしたけど、プリウスもセダンとされていたのは何となく驚いた。

で、最近のネット広告で気になるのはタワーレコードだ。さすがに少なくなったけれど、CDを買うことがある。ほとんどがクラシックなのだけれど、タワーレコード限定の面白い企画もあり、spotifyなどでは聴けないものはついつい買ってしまうのだ。

実際に買わなくても、よくサイトは訪れている。すると、間もなく広告が出てくる。

かつては、既に注文した商品ばかりが出てきて「惜しいなあ」と思っていたが、最近は少し気が利くようになってきた。

ところが、時折妙なことがある。 >> ネット広告の配信って、どこか「けなげ」だよなぁ。の続きを読む



テレビドラマは殆ど見ないんだけど、どんな番組が見られているかは一応気にする。

で、「逃げ恥」などのヒットはあっても、基本的に若年層向けは元気がなく、高齢者が見てくれないことには世帯視聴率は上がらないこともわかってはいる。

というわけで、「相棒」のような刑事ものや、「ドクターX」のような医者ものが安定的で、その辺りにテレビ朝日が強いのも知識としては知っているが、前者は旅先で1.2度見たくらいで、後者は未見だ。

でも、さすがにこのクールの刑事ものの多さは凄いんだなと思う。

4/22時点での平均視聴率ランキングというまとめページがあるんだけど、1,2,3,4,7位が刑事ものだ。そして、やたらと警視庁が舞台になっている。しかも捜査一課。

捜査一課といえば、「泣く子も黙る」的なポストだ。しかも、400人近い大所帯を束ねるというんだから、「日本最強の課長」と言ってもいいんじゃないか。

では、今のテレビではどんな捜査一課長がいるんだろうか?というわけで、捜査一課に関係しそうなドラマだけで調べてみた。

「緊急取調室」(テレビ朝日)      三上市朗

「警視庁捜査一課長」(テレビ朝日)内藤剛志

「小さな巨人」(TBS)香川照之 (前課長)春風亭昇太

「警視庁捜査一課9係」(テレビ朝日)不明

何がすごいって、テレビ朝日だけで3つもあるわけで、いまは「相棒」がお休みだけど、これが「9係」と入れ替わるのか。これだけお世話になっていたら、もう朝日は捜査一課にはアタマ上がらんのじゃないのか?と心配になるくらいだよ。 >> 「捜査一課」だらけになっちゃったテレビドラマ。の続きを読む