9月1日は、多くの学校で新学期で、また防災の日だ。夏が終わって「引き締めろ」という感じになっている。
で、極私的には、会社を辞めていまの生活をスタートさせた日だ。ふと気づくと、12年である。干支でいう一まわりではないか。誰か祝ってくれ。
本来は、どこかに食事に行ってもいいんだろうが、よりによって原稿に追われた中での12年になってしまった。
ちなみに会社を辞めた日は、とてもわかりやすいことをしようと思った。妻と帝国ホテルに泊まり、以前から行きたかったレストランに行った。夕方に会社へ行って、挨拶をして戻ってきたら、妻がプレゼントを用意してくれていた。名刺入れだった。
さすがにボロボロになって代替わりしたけれど、抽斗にしまってある。
そういえば、会社でもらった花をどうしようかとフロントに電話をしたら、すぐに立派な花瓶を部屋に届けてくれた。さすがに帝国ホテルだな、と感心した。
印象的なのは翌朝だった。今日のように天気がよく晴れ渡っていた。日比谷公園を散歩して、周りの会社員を見ながら、嬉しいような不安なような気持ちになった。
オフィスを借りたりすることはしないで、最小限のコストで仕事をしようと思った。 >> 会社を辞めた朝から、12年。の続きを読む
もとは拾われた猫で、会社員時代に「社内掲示板」で知り、譲ってもらった。
譲り主の家の近くで親とはぐれてしまい、ミャアミャア啼いているところを拾われたらしい。
親の顔も覚えていない、というか「猫」という動物を殆ど知らぬままに人間と暮らすことになった。真黒な雑種だが、親は何色だったのだろう。
最近はあまりないが、膝の上でまどろんでいるときに僕の着ているトレーナーを噛んだり吸ったりすることがあった。幼少時代を思い出してそういうことをするらしいが、決まって黒い服の時だった。
もしかしたら、母親は黒かったんじゃないかと勝手に想像している。
家に来てから獣医に行って、まあ推定するに7月上旬くらいの生まれではないかという話になった。というわけで、一番わかりやすい7月7日を誕生日と決めた。毎年血液検査をしているが、おかげさまで健康だ。 >> うちの猫が13歳になった。の続きを読む
別に40歳になってなくても構わないのだけれど、葉書を書くことに関心を持つのはちょうどその頃じゃないかとも思う。僕はその年で会社を辞めたこともあり、何となく手紙や葉書を書く機会も増えた。
もともと字を書くことが好きだったこともあるが、コミュニケーションのテンポやリズムを意図的に変えたくなるのかもしれない。
よくわからないけど、ちょっといいモノがほしいと思って鳩居堂の便箋や葉書を手元に置くようになった。詳しい人であれば、日本橋のあの店や、京都のあちらの老舗が、といろいろあることは承知している。
ただ、そこまで凝るつもりはないし、店舗の多い鳩居堂は何かと便利だ。絵葉書などをネットで買おうとすると、単価が安い割に送料が高く、その上好きなものが選びにくいので、店で買うことになるのである。
ふと、思ったのは「とらや」に似ているなと。
あまりにも有名になったので、通の方はいろいろと他の店の品を挙げることもあるようだが、口に運ぶたびに感心する。「ああ、やっぱり」という感覚だろうか。 >> 40歳過ぎたら鳩居堂の絵葉書でも。の続きを読む
桜が散っていく。
今年は、咲き初めの頃にそれなりに時間があり好天も続いたので、あちらこちらを散歩しながら花を満喫した。都心では外国人も多かったらしいけど、桜の花というのは誰が見ても、美しいものなんだろう。
ただ、自分のことを振り返ると、子どもの頃には、そんなに楽しみなものでもなかった。
花はきれいではあるが、心待ちにしたわけではない。花を見て、単に「美しい」と思うだけでなく、「いとおしい」「うれしい」、あるいは「せつない」と感じるのは何十回も季節が巡るのをかさねて、ある時に感じられるようなものかもしれない。
桜が咲いた時の気持ちの昂ぶりを感じるようになった頃から、夏の花火への関心が薄れた気がする。もっとも、これは人にもよるのだろうけど。
いずれにせよ、僕たちは桜を見るのではなく、そこにある記憶を掘り起しながら、将来へと思いを馳せる。春を喜ぶのは、そこに至るまでの冬を共有しているからだとも感じる。
そういえば、ストラヴィンスキーの「春の祭典」の迫力は、日本の春とは遠いなあと思っていたら、とある人に「ロシアの春」というのは、想像以上にメリメリ、バキバキとやってくると聞いた。
本当かな、と思っていたけれど、ある年の3月に軽井沢に滞在していた時に驚いたことある。まだ氷に閉ざされていたのだが、ある暖かい一日にすべてが溶けてしまったのだ。
ただし、その日は木から雪の塊が落ちて、屋根を氷が滑り、夜中まで大音響だった。「春の祭典」を実感した一夜だったことを覚えてる。
さあ、今週は仕事をしなければ。
週の半分は家で夕食を食べている。7時過ぎからは特に見たい番組もないので、大概は録画で、まず見るのがタモリ倶楽部だ。回によっていろいろだが、まあ十分に楽しめる。ていうか、あれを見ていると本当にテレビは企画力だと思うし、その企画力ってどこ行ったのかと。
で、気になるのがBGMの選曲だ。まあ、状況に応じていろんな曲をかけるんだけど、やっていることに合わせてビミョーなダジャレになっていることが多い。
先般は、北陸新幹線E7系を製造している工場で車輛製作の体験をするという企画だった。
台車の取り付けのシーンでかかった音楽が「フラッシュ・ゴードン」。これは、その台車が「5トン」と紹介された直後だった。 >> タモリ倶楽部の謎の選曲。の続きを読む