2020年05月アーカイブ
まあ、だいたい羊のたとえ話が出てくれば、それは聖書に関係しているわけで、日本の話ではない。というわけで、新約聖書の「マタイによる福音書」にはこう書かれている。
「ある人が羊を百匹持っていて、その一匹が迷い出たとすれば、九十九匹を山に残しておいて、迷い出た一匹をさがしに行かないだろうか。」
聖書にはたとえが多く、その解釈自体が学問になるくらいだけど、この話はスッと「気持ちが伝わってくる」感じがした。
会社員時代に3年ほど新人研修を担当していたことがあったけど、その時はこの言葉を頭の隅に置いておいた。それこそ100人あまりの新人がいたけど、もっとも歩みの遅い人に目をかけておく。これは精神論ではなく、実はとても合理的なのだ。
集団の中でもっとも疲れている人がいれば、その人は実は全体の象徴であり、実際には多くの人が問題を抱えていたりするので、対応しやすいのだ。
そして、この感覚はこれからの日本、つまりコロナ後の「おそるおそる」出口へ向かう時に大切になっていくんだと思ってる。 >> 「一匹の羊」をさがすマーケティングへ。の続きを読む