2020年05月アーカイブ

大学の講義をオンラインでやった時に、まず考えたのは「できないことに文句言っても意味がない」ということだった。

そんな頃に、いろいろな飲食店がテイクアウトを始めた。そこでふと「これって、オンライン講義のようなものじゃないか」と感じたのだ。

たとえば「そこにいること自体が楽しみ」というようなグランメゾンでは、テイクアウトで価値を出すのは難しい。一方で、定食などは店と似たようなものを出せる。丼物もそうだし、寿司だってそういう店はある。

ただ、そういう店だと「そもそも店で食べる意味はあるのか?」ということになる。

講義も同じだ。同じ教科書やパワーポイントを読んでいるだけの講義なら、その内容をアップロードして学び方を指定すれば、それでもオンライン講義になる。実は、多くの大学では「それでもいい」ということになっているのだ。

これを冷静に考えると「じゃあなんでキャンパスまで行くのだ」ということになる。テイクアウトの丼物に800円出すなら、コンビニのレトルトはその数分の一じゃないかというわけで、やがてそちらに流れるだろう。

同じうように「講義のレトルト化」は学校の付加価値を下げるわけで、実はそのあたりが大きな問題だと思うのだけど、だとするとオンライン用に「ある程度の仕込み直し」をしてライブ講義にしたい。自宅にホワイトボードは確保したけど教室の再現は無理で、かといってレトルトは避けたい。

そんな時に、ふと街を歩いて気付いた。これを機会に「カレー」のテイクアウトを始める店が結構多いのだ。それも専門店ではなく、バーなどの異業種のマスターがチャレンジしているんだ。

>> オンライン講義は「カレーづくり」に似てるんじゃないか。の続きを読む