すっかりオンラインの顔合わせも当たり前になって、会議からセミナーから飲み会まで広がっているけど、大学の講義もほとんどがそうなっている。ただ教育を遠隔でおこなうというのは、放送大学を持ち出すまでもなく、ラジオやテレビなどでも昔からあって、紙の通信教育だってある。
つまり一か所に集まらないでも「別の方法で教えてみよう」という発想はいろいろあって、いろいろ工夫してきたのだ。そう考えると、今のオンラインは相当よくできている。ところが、大学の先生の間では結構大騒ぎになって、あちらこちらで不満を聞く。
僕も青山学院で3コマ持っているので、そういう人たちのネット上の集まりに参加して覗いてみたけど、空気感になじめそうもないので、やめてしまった。
なんでかな?と思うとなんか「被害者意識」のようなものが強いのだ。
「被害者意識」という言葉を聞いたのは、会社に入って配属されてすぐのことだ。とある先輩が「被害者意識の強い人と仕事するときは気をつけろ」と教えてくれたのだ。
実際に「被害者」かどうかはともかく、「被害者意識」だけが強い人がいるんだよ。そういう人はうまくいかないと人のせいにするし、自分は間違ってなくて「被害者」だと思うから、文句ばっかりで前進しない。一緒に働く後輩はたまったものじゃないわけだよ。
という話を聞いてすごく納得した。たしかにそういう人は自滅してしまう。だから競争の激しいビジネスの世界では、被害者意識の強い人は淘汰されるのだ。 >> オンライン講義の壁は、先生の「被害者意識」だと思う。の続きを読む