相当気の早い話をすると、今年の新語・流行語大賞は「コロナ部門」と「非コロナ部門」を分けたほうがいいんじゃないかというくらい、いろんな言葉が飛び交っている。その多くは、実は行動の奨励や制限につながるもので、これが何に似ているかというともちろん戦時下だ。
これは広告研究でも重要な分野で、日本に限っても結構いろんな本が出ている。ただ、その頃と違うのは、国民が「ツッコミ」を入れられることだ。そう考えると、適度にツッコまれるというのも大切で、「三密」とかなんか有名タレントを連想して、それに本人が呼応してきちんと普及していったと思うのだ。
そう考えると、「新しい生活様式」というのが、もうタイトルも内容もツッコめないような感じで、久しぶりに「残念な感じ」だった。
いきなり「生活様式」というのも大げさで、なんで「生活習慣」と言わなかったんだろう。そうすると「生活習慣病」と似てませんか?とか誰かが言ったのかもしれないけど。
まあ見ていて、多くのものは「そうだろうな」と思うけど、時折妙なのがある。中でも一番気になったのはこれ。
「料理に集中、おしゃべりは控えめに」
いや、こどもの給食じゃないんだから。感染症予防からいえば「間違ってない」けど、「料理に集中」って、どうしちゃったんだろ。ああ、これは「変な校則」に近いんじゃないか。 >> 「新しい生活様式」が「変な校則」に見えてしまった。の続きを読む