2020年01月アーカイブ

[この内容は先日青山学院でおこなった講義の最終回で学生から就職活動を含む広い質問を受けた時に答えた内容です]

 

会社選びの基準、というのはたくさんあります。まず「やってみたい仕事」はもちろんだし、待遇も重要でしょう。その企業の業績や将来性、あるいは社風などもあります。

そんな中で最近、私が気にしているのは「女性がイキイキとしているか」という視点です。そういう会社は女性にとってだけではなく、男性にとっても「いい会社」だと思うのです。

なぜか?結論からいうと、そういう会社は「環境変化を先取りして動いているから」ということです。それは、企業が成長する上で欠かせない条件です。

さて、具体的に考えてみましょう。たとえば女性が働いていくうえで「産休」「育休」ということは、大きな課題の1つです。多くの企業が制度を整えていることは知っていると思います。男性の育休も話題になりますが、産休も含めてまずは女性の環境を考えることが大切です。

ただし、単純に考えると企業としては出産や育児のために貴重な戦力を一時的に失います。敢えて「戦力」と書いたのは、そういう発想をしている人が多いからです。そういう考えだと、その「戦力」を埋めようということになり、当然周囲の誰かが肩代わりする。あるいは、そうした休暇を見越して増員する。そうすれば結果的に生産性が下がることもあるでしょう。 >> 【青学講義覚書】会社選びでは「女性がイキイキしているか?」が大切。の続きを読む