2018年12月アーカイブ

とある人気歌手がテレビに出て作詞術を語った時に、周りの人にいろいろ尋ねながら書いていくという話をしたそうな。そうしたら、例によって「ネット上では賛否」とかなっていたらしい。

しかし、なんかSNSとかの反応まとめて「賛否」って見出しつけるのもどうなんだ、と何度も思いつつ今回の件は気になってしまった。

というのも、批判する人は「マーケティングで歌作るなんて」と言いたいらしいけど、いや芸術ってそういうところあると思うわけで。

以前大学でキャリア論を教えていたんだけど、まあだいたいは「やりたい仕事をするべきか」みたいなテーマが出てくる。で、僕は「いや、誰だってまず“できること”“売れること”をして生活のこと考えるんじゃないか?」ということを言っていた。

その時に話したのが、モーツァルトの話で、31番目の交響曲だ。

通称「パリ」と呼ばれるんだけど、名前の通りパリで演奏された。で、モーツァルトはどうしたかというと、思いっきりパリで受けるような技巧を散りばめた。

そして、受けた。手紙にもその辺りをことを書いている。こうした事情については、たとえばこちらのページなどが詳しいだろう。

まあ、モーツァルトもマーケティングしていたと言っていいんじゃないか。 >> モーツァルトだってマーケティングしてたんじゃないか?という話。の続きを読む