昨秋、萩に行った。細かく書くと、出雲から温泉津に回り、津和野から萩へ。その後山口市から、宇部へ抜けて帰ってきた。
天候に恵まれて楽しく過ごしたのだが、萩の町ではやっぱり「萩焼」が気になる。
焼き物にとりわけ関心があるわけでもないのだけれど、ついつい買ってしまうことも多い。西の方では、以前出雲の出西窯の工房に行った。そうだ、その頃はちょうど出雲大社が葺き替えだったので、今回はちょっとしたリターンマッチでもあったのだ。
ただし、何といっても萩焼だ。あちらこちらに店がある。良し悪しはわからないけど、まず城など観光の中心にあるような店で何となく相場をつかむ。ただし、ズラ~ッと並んでいるのを見るほど、どうすればいか分からない。
というわけで、今度は街なかを丁寧に歩いてみる。萩は昔ながらの街並みが残っていてそれが観光資源になっている。萩焼の店もあるのだけれど、今度はいろんな意味で手が出しにくい。
有名な先生の「作品」になってくるので、価格も高い。高くても自分の目に自信があればいいけれど、皆目見当もつかない。しゃれた店もあって、デザイン的にも大胆なものも扱われていて、なぜか、ストラヴィンスキーの「ペトルーシュカ」が店内に響いている。やはり、退散した方がいいような気になってしまう。
もうあきらめようかと思っていたのだが、前日クルマを走らせながら裏道の店を幾つか頭に入れていたので、そこを回っていくと「オッ?」と思う店があった。どことなく、佇まいが凛としている。とある窯の店なので、いろいろ並べている所とは空気感が違う。 >> 萩焼の茶碗、しかも「鬼萩」のご飯はおいしいよ。の続きを読む