この連休の始まった頃、長野県では民泊についての報道が注目されていた。全国ニュースでは、かのメンバーの帰趨でそれどころじゃないのかもしれないけれど、この話は日本全国のすべての地域に影響してくる話だと思う。
民泊の全面規制を求めていた軽井沢町に大して、長野県は一定の条件ながら要求を認めたのだ。簡単に言うと
◆ すべてのエリアが行楽期間(5月および7~9月)は全町で規制
◆ 他の期間でも9割がたのエリアでは月曜から金曜まで規制
当初要求していた「全面規制」ではないものの、軽井沢としては受け入れるようだけど、それはそうだろう。実質的には「行楽期の4カ月以外の土日」しか、民泊は困難とになるからだ。
さて、この軽井沢町の方針は妙手なのか、悪手なのか?
町の成り立ちや現況を考えると、現時点で全面解禁はたしかに難しいかもしれない。ただし、将来にわたって規制を続けるとかえって衰退につながると思っている。段階的にオープンにしていくビジョンが軽井沢には必要ではないか。
最大の問題は、来訪者の高齢化だ。ピーク時のアウトレットなどを見れば、幅広い客層がいるように見えるかもしれないが、全体として高齢化していてることは町の人が一番感じているだろう。
地元の人と話すと、立派な別荘がジワジワと空き家化していることを心配している人も多い。ここ最近の観光客の増加は、訪日外国人の影響が大きいが、若い日本人にとって「軽井沢」は、もはやそれほど引力のある観光地ではないと思う。 >> 軽井沢の民泊規制は、妙手か悪手か?の続きを読む