2017年07月アーカイブ

平尾昌晃氏が旅立たれた。

あれだけの曲を作っていただけのことがあり、見出しもさまざまだ。「カナダからの手紙」というメディアもあったが、個人的には「瀬戸の花嫁」かな。

1972年というから、小学3年生の時だ。

「瀬戸ワンタン しぐれ天丼~♪」という替え歌が流行っていたが、ネットで調べると微妙に違うバージョンがありながら、結構広く歌われていたらしい。エリアごとに違ったりするのか、柳田國男が生きていたら調べてくれたんだろうか。

改めて小柳ルミ子の歌を聞いて楽譜を確認すると、なるほどなと思うことがあった。

「瀬戸は」の“は”や、「しぐれて」の“て”は、二分音符だ。しっかり伸ばすことになっている。

しかし、実際の歌は違う。伸ばすこともあれば短めに余韻を持たせることもある。だから、その隙間に何か食べ物の名前を入れることを思いついて、あの替え歌ができた。

言葉に余韻を持たせた作曲だからこそ、誰にでも口ずさめる名曲になった。そして、演歌でもポップスでもないメロディーを作り出したのだから、やはり時代を読むカンも鋭い人だったのだろう。

ただ、この歌詞の世界が「ちょっと古いんじゃないか」というのが、子ども心にも感じていた。 >> 「瀬戸の花嫁」をマーケティング的に語ってみる。の続きを読む