ネットの広告、中でもウェブサイトに配信される広告は「けなげだなあ」と思うことがある。
つい先日、読売オンラインで日産スカイラインについての記事があった。
『「スカイライン」60周年、歴代13モデル展示』
そんな見出しで、写真がある。いま乗っているクルマだから、関心があったのだ。(と思ったら昨日で終わっていたよ、ガッカリ)
で、その写真の下にこんな広告があった。
『最先端技術と先進のデザインで、時代の先を走り続けるトヨタのセダン』
いや、もう図ったようにというか、図り損なったのか。翌日に見たら、また出てきた。つまり、”TOYOTA SEDAN COLLECTION”というウェブサイトがあって、そこへの誘導を図っているのだ。
もう、「けなげ」というか意地らしいというか。どれだけの効果があったのか知りたいところだ。僕はとりあえずクリックしたけど、プリウスもセダンとされていたのは何となく驚いた。
で、最近のネット広告で気になるのはタワーレコードだ。さすがに少なくなったけれど、CDを買うことがある。ほとんどがクラシックなのだけれど、タワーレコード限定の面白い企画もあり、spotifyなどでは聴けないものはついつい買ってしまうのだ。
実際に買わなくても、よくサイトは訪れている。すると、間もなく広告が出てくる。
かつては、既に注文した商品ばかりが出てきて「惜しいなあ」と思っていたが、最近は少し気が利くようになってきた。
ところが、時折妙なことがある。
やたらと若い女性のジャケット写真のディスクが出てくるのだ。
上の場合だと、たしかに両端のリヒテルとホロヴィッツはチェックした。しかし、他の4枚の共通点は「ジャケットが若い女性」という以外に共通点はない。
どういう基準なのかと思い、ひとつづつクリックしてみた。どうやらピアニストのようだが、左から2番目のモノクロのヌードのジャケットは何なのか?
で、クリックすると昔のドイツ映画音楽のディスクらしい。発送まで14~35日かかると書いてあるから、なんだか在庫も怪しい。
つまり、ついついクリックしてしまうようなネット広告用の商品があり、それを自動で配信しているような気がするのだ。
そして、うっかりそういうのをクリックすると下のような広告が配信される。ウワア、妙に裸のジャケットが増えているじゃないか。
これ、たしかに迂闊にクリックしちゃう人もいるだろうけれど、それが売り上げになるのか。このジャケットが欲しいならともかく。
というわけで、ネット広告は今日もけなげだ。「そう来たか」と配信の妙を楽しむのも、大人の広告鑑賞というわけで。