「特急草津」で、草津の猫宿へ。
(2017年1月9日)

カテゴリ:遊んでみた
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img_2214在来線の特急というのは、ドンドン減っている。新幹線が伸びて、高速道路もどんどん良くなっている。中央線の「あずさ」などは結構本数もあるようだけど、なんせ通勤電車と一緒に走るので、お互いにつらい。相当バスに押されているようだ。

そんな中で、上野から「草津」という特急が出ている。2時間半ほどだけど、ちょうどいい時間の旅だ。考えてみれば、新幹線なら東京から新大阪まで行ってしまう。

いまどき、こういう列車の旅は機会が少ないので、前から乗ってみたかったのだ。

上野駅は、あの「ターミナル」などん詰まりの下のホーム。向こうには「四季島」が見える。

10時に出る電車は相当混んでいて、途中で車掌が話しているのを小耳にはimg_2224さんだが、自由席は140%ということだった。ビールを開けている客も多い。家族連れもカップルもいて、在来線の列車旅というのは、それだけでまだまだ需要があるようにも思う。

泊まった宿は、最近たまたま知ったのだが、猫がウロウロといる。当初は猫目当てで行ったわけではないのだが、一度行って驚いた。すると、やはり気になる。

まず、入り口でしっかりと出迎えてくれる。

そして仲居さんのように、いそいそと部屋に入ってくるのだが、別にお茶を出してくれるわけでもない。放っておくと勝手に寝る。何頭かいて、それぞれに力関係があって、縄張りもある。

ふと気づくと、まだ幼い白猫黒ブチがじっとこちらを見ている。まあ、猫の世界もいろいろなのだ。夕食の後に部屋へ帰ると、程なく猫がやってくる。どうやら、この部屋は居心地がよかったらしい。気が付くと、布団で熟睡してしまった。

この、猫まみれの宿だが、単に猫がいるだけの宿ではない。意匠を凝らした造りではなく、昔の商人宿のようだが、実にしっかりと細かいところまで心配りされている。

まず、食事が無しでもいいし、朝食だけでもいい。草津のようなコンパクトで手ごろな飲食店があれば、そういう楽しみ方もある。前回は夏だったので外で夕食にしたが、今回は季節を考えて宿で頂いた。img_2247

部屋は簡素で、テレビのサイズは小さいがwi-fiは完備している。そして、スイッチのついた電源タップ。立派なテレビよりも、安心してスマートフォンが使えるようになっているのだ。

冷蔵庫は空で、「コンビニでご自由に」というのは最近多いけれど、冷やしたグラスが4つ入っている。そして、風呂は5つの個室なのだけど、洗い場は畳になっていて、居心地がいいし滑らない。img_2253

周辺に比べて価格は高くはないが、食事はおいしい。いらないサービスでカネを取られるわけではないので、何だかとても納得できるし、相当人気のようだ。そして、チェックアウトの時は、「心ばかりですが」と手作りのおむすびを持たせてくれる。

宿の皆さんも感じのいい方ばかりで、それだけでも素晴らしいのだが、それに加えてこの猫三昧だ。行かない理由がない。

ちなみにこの猫たちだが、まだ温泉に入る習慣はないようだ。そうなったら、また新しい世界になりそうだけど。