結構前から、卓上のカレンダーは太陰太陽暦がわかるものを使っていた。旧月名や月齢がわかるのも面白いけど、何といっても二十四節気が楽しい。
というか、季節感を正しく知ることができるし、実は合理的で実用的なところもある。
そして、今年からは七十二候のカレンダーを置いてみた。二十四節気をさらに、初候・次候・末候の3つに分けて七十二となる。
元旦から、というか正確には昨年の大晦日からが「雪下出麦」で「ゆきわたりてむぎのびる」と読む。
5日からは二十四節気の「小寒」になり、七十二候は「芹乃栄」で「せりすなわちさかう」となるのだが、寒い中でも麦やら芹やらは頑張ってるよ!ということで全体に前のめりだ。 >> 二十四節気とか七十二候のカレンダーって、意外と合理的だと思うよ。の続きを読む
昨年末の押し詰まった頃に、とある飲み会に出た。大学で所属していたサークルの現役と卒業生が集まったのだ。
毎年50人くらいは部員のいる団体で、この夜に集まったのは全部で50人程度。そう書くと、寂しいようだがそういうわけではない。これは、オーケストラの中のパートの会で、ホルンという楽器を吹いていた者ばかりが集まったのだ。
サッカーのサークルで「ゴールキーパー会」があったり、野球サークルで「遊撃手の集い」があるのか知らないが、まあそういう感じのものだ。最年長の方は還暦を超えていて、現役もいる。半世紀にちかい年齢差があって知らない人もたくさんいるのだが、すぐに盛り上がる。
「ザイフェルト」とか「クルスペ」とか「ティルツ」とか「新日本紀行」とか、謎の言葉が飛び交うビンゴもあって、まあ傍から見れば異様だっただろう。
それにしても、僕にとってはとても新鮮だった。何でだろう?と考えたのだけど、これほど世の中の俗事と無関係になることがずいぶん減っていたからだな、と思った。
人はそれぞれ、どんな世界にいるのか?勤め人であれば、平日は会社を中心に生活が回るだろう。もちろん家庭もあり、週末には趣味の集まりもあったりして、大概は複数の集団に帰属しながらバランスをとっている。
ただ、一方で何となく「メディアを通じて浸かっている自分なりの世界」というのがあって、SNSを日常的に使うようになってから、その影響が強くなったと思う。
僕の場合だと、マーケティングやメディアあるいはキャリアに関する仕事をしているので、SNSでもそれに関連した情報を発信する人が多く、やり取りもされる。だから昨年の後半は、電通やDeNAの事件に関することがことさらに増幅されてくる。米国大統領選をめぐる情報戦の話題も多い。
ネットというのは、個別にチューニングされたイコライザーのようなもので、特定のニュースや話題がどうしても分厚くなっていく。だから、「メディアのこれから」というのは、僕の日常ではとても大切な問題で、世間もそう感じているように思っていた。 >> 謎のホルン会と、メディアの人面瘡について。の続きを読む
新年を迎えて不満をのたまうのもどうかと思うが、いきなり元旦が日曜日で明日が振替休日というのが「出落ち感」もはなはだしい。
最近だと2012年がそうだったようだが、第一週をコッソリ乗り切って三連休を目指すのが吉、ということか。
昨年は自分なりにいろいろと変えてみた。できる限り増やしたことがあって、1つはブログの更新。5月の連休前まで毎日書いてみて、その後も平日は殆ど書いた。書評や舞台評なども加えてみた。
もう一つは、舞台に行くこと。結構行ってたつもりだけど、時間を見つけて1人でフラリと行く機会を増やした。全体としては相変わらずオーケストラが多かったけど、ピアノソロや室内楽のように小ホールの静かな演奏に惹かれるようになった。
能楽は月2回以上は行く習慣になって、落語は相変わらず。といろいろ勘定すると、64回だった。まあ、仕事でもないんだからこのくらいだろうか。
ちなみに映画館へ行ったのはゼロだった。前年がスターウォーズの1回だから、まあだいたいそんなものなのだ。
旅で印象的だったのは、初夏の五島列島。かねてから行ってみたかった教会めぐりができて、その時の一枚を年賀状にした。
仕事では、日経ビジネスオンラインに「ミドル世代のキャリアのY字路」という連載を4月から始めた。隔週とはいえ、連載なんてできるのかと思ったが、始めてみると、まあどうにかなって来年も書こうと思っている。
というわけで「書くこと」に力を入れて、今月には久しぶりに単行本も出す予定だし、その次も着手してるんだけど、勉強する時間が思うようにとれない。
新しい本よりも、しっかりと古典を読みたいのだが、どうにかならないんだろうか。
そういうわけで、とりあえず始めてみたのが「冬でも朝型」だ。もともと朝は早いのだが「暗いうちに起きるのは嫌」という性格だか体質のせいで、夏や5時台に起きても冬は7時くらいまで寝ていたのだ。
夜ふかしが苦手という意味で「朝型」と自称していたのだが、秋の彼岸の頃から、ダラダラとなってきて当時の頃には単なる「昼型」だったのだ。なんと適当な。
というわけで、この12月くらいから「暗いうちに起きる」を始めてみた。通勤する人なら当たり前なのかもしれないけど、「勉強するために起きる」というのは書いてみると偉そうだが、実際は「あ、そうだメールの返事しなきゃ」とかで結構時間が過ぎていく。
でも、年初だからできないことでも書くのだ。今年は早起きして勉強するぞ。