2017年01月アーカイブ

81PGGzf-kXLデジタルインテリジェンスの横山隆治さんが昨年来書かれている著作は、「デジタル=ネット」という狭義の発想を超えて、マーケティングことにメディアプランニングの分野の知見を一新する連作になっていると思う。

今回ご恵送頂いたのは、「届くCM、届かないCM」という新刊で、大橋聡史氏、川越智勇氏との共著となっている。そして「効く」ではなく「届く」というあたりがポイントだ。

目の前に映る映像や、耳に入る音声は本当に「届いて」いるのか?網膜や鼓膜を刺激しても、大切なのは「アタマ」に届いて残ることではないか?という視点での問題提起だ。

だから記憶から情動、そして行動までを見通すための指標として「注目量」の指数である、GAP(=グロス・アテンション・ポイント)が提唱される。

視聴率だけを積み重ねていたGRPという指標は、誰が聞いても「それでいいのか?」という感じではあったものの、相当に長生きしてきた。ただし、そろそろ引退されてもいいのではないかと、一連の著作を読んで実感する。

横山さんたちの手になる本は、『新世代デジタルマーケティング』(紹介はこちら)で、メディアプランニングの全体像をあきらかにして、 『リアル行動ターゲティング』(紹介はこちら)では人の生活に密着した手法を提唱した。 >> すぐれたクリエーターなら大歓迎する科学の一冊『届くCM、届かないCM』の続きを読む