今日あたりは、そんな話で持ちきりだろうから、あえて細かくは書かない。ただ、何となく日本人を含めた国外の人からはわかりにくい「アメリカ」というのは、実は過去に眠っているんだろうと思ってる。
それが、プシュ!と噴出する。共和党の候補が勝つときは、そんな感じだ。ブッシュJr.は父に比べてクレバーなイメージは薄かったが、それを逆手に取った。彼が演じたのは、古き良き米国のカウボーイだったと言われている。
マルボロの広告の世界観で、テキサス出身というのもまたわかりやすい。
ディズニーランドの「ウェスタン」の世界だろう。
というわけで、郷愁のアメリカを音で感じるディスクが、このHoliday for Orchestra! だ。
いきなり「草競馬」で始まるけど、演奏しているのはフィラデルフィア管弦楽団で、指揮はユージン・オーマンディ。
超一流のオーケストラが、この手を曲をしっかりやるところがさすがだ。
民謡だけでなく、ヨーロッパの軽い曲も多いけれど、米国のオケでなきゃこんな企画はないだろうし、こんな楽しげな演奏はできないだろう。
なんというか、「懐が深い」のだ。
いろいろ言われつつも、米国がそれなりの存在感を保っていたのは、この「懐の深さ」だったんだろうな、と改めて感じる。
今回の大統領選に感じる不安はそうした余裕が米国から消えているということに由来するのだろう。ただ、日本もそうだけど、多くの国が米国の寛容さにもたれかかった面もある。あ、いかん結局政治の話になってしまった。
というわけで「ジャマイカ・ルンバ」を聞きながら、次の仕事に取り掛かることにするか。