2016年11月アーカイブ
大学の講師を非常勤で10年くらい続けているが、よく聞かれるのは「最近の学生はどうですか?」という質問だ。
この時の答えは決まっている。
「優秀なのは、今も優秀。ダメなのは、昔からダメ」
つまり、世代で波があるというより、同じ世代の中でどんな若者が自分の周囲にいるか、で印象は変わると思ってる。
だから「最近の若者は」的な愚痴を言いたくなったら、一瞬考え直した方がいい。それは「自分の周り」にいる若者に問題がある可能性が高く、世代全般の話とは限らないわけだ。
同じ会社に長いこといて、「最近の若手」に違和感を感じたら、それは「その会社の問題」という可能性も高い。優秀な学生は、どこか別のところにいるかもしれないのだ。
で、最近ふと思ったんだけど、この辺りの感じは「アンナ・カレーニナ」の冒頭みたいだな、と。
「幸福な家庭はすべてよく似たものであるが、不幸な家庭は皆それぞれに不幸である」
これを大学生について書くと、こんな感じだろうか。
「優秀な学生はどの時代でもよく似たものであるが、ダメな学生は時代ごとにダメである」 >> 「優秀な学生」の特徴は、いまも昔も「理解と洞察」だと思う。の続きを読む