あらためて「働き方」について考えたり、自分のことを振り返ることが多い。一つの事件と、そこから出てきたさまざまな意見が気になって、いろいろと思い出したり自省する。
そして、いろいろな人の声、特に「大人」から若い人への呼びかけは、必ずしも届かないのかな、と思ったりもする。
たとえば、仕事や職場がつらければ「逃げろ」というメッセージだ。それは、たしかに正しいように思える。
でも、自分だったらどうだったんだろう。先週にも「コソコソと定時退社をしていた記憶。」という記事を書いた。あまりにも勤務時間が長いクリエイティブから「逃げた」話でもあるんだけど、それはたまたま幸運だったこともある。
会社ごと辞めようとか、まったく考えてなかった。それは、転職ができるかどうかという発想以前の問題で、逃げるのは「最後の手段」だと思ってた。
つまり、まだまだ「もう少しは頑張れる」という思いがあったのだろう。
ところが、そのうち頑張ることができなくなって、そうなるともう「逃げる力」もなくなるのではないか。いわゆる「ブラックバイト」だって、同じで「辞めればいい」で辞められない理由は、当事者にしかわからない。
逃げようとしても、足がもつれて前に進めない。よく、夢を見ている時にそういう感覚になることはないだろうか。
そういう状況は、現実の世界でも当然に起きてしまう。僕はそこまでの経験はないけれど、想像はできる。
そして、自分はたまたま運に恵まれていたし、平均よりはタフな方だったんだろう。だから、自分で職場環境を選べた。
そう考えると「逃げろ」という時に、ふとためらう。 >> 「つらければ逃げろ」と言うのをためらう理由。の続きを読む