2016年09月アーカイブ

じゃあ、自分はどうかというと、1人で店に行って飲む。そもそも、スマートフォンを持っていないし。まあ、タブレットは殆ど持ち歩いているけど、連絡を見る時くらいだろう。

最近、1人で飲む人が増えてきたと思う。立ち飲みのようなカジュアルな店が増えたこともある。また二次会が減って、22時くらいから「落ち武者の集い」みたいになることもある気がする。

そして、スマートフォンも大きな役目を果たしているような気がする。

1人でメシを食うのを嫌う人もいるが、抵抗は減っているだろう。ファストフードなど、それを前提にしているし、大戸屋のように大きなテーブルにして、入りやすくしている店もある。

ただ、1人飲みのハードルはなかなか高かった。簡単にいうと「飲みながらどうするか」というのが、なかなかに難しい。 >> スマホなしで、1人で飲める?の続きを読む



%e7%99%be%e8%b2%a8%e5%ba%97a千葉の三越が閉店するという。もう三越の場合、日本橋と銀座以外であれば、どこか閉じたって驚かない気もするが、一部の報道によれば伊勢丹を含めてまだまだ閉店候補はあるらしい。まあ、三越伊勢丹に限った話ではないし、事情を聞けば、そりゃそうだろうと思う。

つまり、結構な不採算店を抱えながら一部の店で持たせているという構造が、相当に長く続いたのだ。

僕の世代は、子どもの頃に百貨店に連れて行ってもらうのが、ハレだった。個人的な体験だけど、一緒に暮らしていた祖父が鉄道グループに勤めていて、流通部門の担当だったこともあり、ことさらに好きだったと思う。

結婚してしばらくは、あちらこちらに行っていたが、気がつくと足が遠のいている。そして、たまに行くと、空いていることに驚く。一部の店は賑やかだけど、都心でも空いてる店は週末でも静かだ。そりゃ、郊外店舗はきついと思う。

一体、店ってどのくらい減っているのかと百貨店協会のレポートを見ると、たしかに減っている。ところが、それ以上に売り上げの減り方が厳しい。 >> 数字を見て驚く、百貨店の後手後手。の続きを読む



「食べログ」がきな臭いようで、こんな情報が飛んでいる。

もともと、怪しげなことをやるようなビジネスは、どこかうまく行ってないことが多いんだけど、感覚的に言って、あのサイトの影響力は段々と低下していると思う。

インスタグラムなどの影響もあるだろうし、近くで探すならグーグルマップから検索しても、大体の見当はつく。ちなみに自分の周りの友人は、あのレビューを信じていない人ばかりで、まあスターバックスをうまいと思ったことがないようなタイプである。

でも、一番の原因はあのレビューの文章に漂う、独特の香りにあるのではないかと思ってる。

そもそも、食を文章にするのは難しい。そもそもが、「おいしさ」は相対性が強い。エリアによっても違うし、同じ人でも時によって異なる。打ち上げのビールはうまいが、通夜のビールは苦い。

それに、単なる味覚の鋭敏さであれば、人間以外の動物の方が鋭いのではないか。家の猫に、たまに刺身をやるが養殖はまず食べない。しかも、クンクンと匂いを嗅いでから、不審そうな顔をして去っていく。

ちなみに、この話をSNSに書いたら、猫飼いはみんな「そうそう」と言った。

まあ、味覚なんてそんなものだと思う。

話が逸れた。まあ、そういう味に関することを懸命に書けば、大概は野暮になる。まして点数をつけるというのは、それは「お上りさん」の趣味だろう。ミシュランが旅のガイドに由来すると言うのは、そういうことだ。 >> 哀愁漂う、「食べログ文学」の世界。の続きを読む



今年の夏は、「ポケモン・五輪・ゴジラ」の三大噺のような感じだった。高校野球は興味ないんだけど、「吹奏楽部がコンクールに出ないで甲子園に」というトピックもあった。

世間のニュースとは別に、中高生にとっては部活は一大事なんだろう。

最近は部活が結構大変そうだなと、という印象がある。知り合いなどの話を聞いても、親の関与も多くて、結構な負担になることもあるようだ。

教師側の負担も大変だという話もあるが、全体として「強制化」しているのでは?というこの記事などを読むとその背景もわかる。

最近の大学生のエントリーシートを見ると、「頑張ったこと」に中高までの部活を挙げてくることが多い。大学時代のサークル体験だと「差別化」できないということかもしれないが、高校までに燃え尽きていて、大学はもっと緩いことを求めている傾向もある。

そして、部活というのは、会社と相性がいい。だから、エントリーシートのロジックにあっているように感じる。

>> 日本の会社と、中高生部活の良すぎる相性。の続きを読む



51G4To-bMcLいつ頃からか分からないんだけど、メディアの見出しに、「衝撃」と言う言葉が増えた気がする。今日だったら「LINEモバイルの衝撃」で、「ミサイル3発の衝撃」で、「白鵬休場の衝撃」なのか。ま、休場はさすがに大袈裟か。

こういう傾向は、果たして「日本らしい」のか?別にすべての国を調べているわけではないが、少なくても米国との対比では「日本的」と言っていいらしい。

竹中正治氏の「ラーメン屋vs.マクドナルド」(新潮新書)は、2008年9月というリーマンショック真っ只中に刊行されているが、その前年の日米ビジネス誌の見出しを比較している。

そうすると、日本は76%がネガティブだが、米国では56%だったという。金融危機直前だったこともあるが、震源地よりも日本の方がネガティブだ。「危機」「崩壊」などがやたらと多いという分析だ。

この時の日本は、比較的悪くはなかった時期だが、それでも長い間の低迷があってこういう傾向になったのかもしれない。

さらに日本の首相が使う言葉についても、所信表明演説の調査をもとに「課題」「努力」などが多いという。一方で、大統領は夢を語ることが多い。

そして「危機感駆動型」の日本と、「希望駆動型」という分析をしている。

日本と米国を比較して論じることは、よくなされてきた。一方で「外国では~」という戦後の比較文化論のほとんどが、米国をはじめとする欧米だったことへの批判も強く、さらに多元的な分析がおこなわるようになった。 >> 「崩壊危機の衝撃の真実」の衝撃。の続きを読む