2016年09月アーカイブ

電通のデジタル広告を巡る話が慌ただしい。9/23の日経朝刊が「インターネットでの広告掲載について、不適切な取引をしていた」ことを報じていて、間もなく記者会見が始まる。

ある程度前から話は出ていたので、社外でも知っている人は多かったようだ。

金曜16時の発表から逆算するように、休日前の21日に豪州のメディア、翌日はFTが書いて、今朝「親会社」の日経の記事という流れだ。

FTは”overcharging”という表現になっているが、「実際に出稿したよりも多くの金額を請求した」ということだと思われる。

実際の状況は発表されるまで不明だが、こうした不正は広告ビジネスの根源を揺るがすことになるので、影響は相当広がるだろう。

広告の出稿は、広告代理店が依頼を受けてメディアを購入して出稿する。

これが、紙媒体であれば「エビデンス(証拠)」として、掲載紙誌を直接持参すればいい。会社の封筒はよくあるが、代理店の場合大きな紙袋まであるのはそういう理由もある。

これがラジオやテレビになると、もちろん持っていくわけにはいかない。相当な本数が全国で流れるのだから「やりました」というのを信じるしかない。それは、ネットも同じだ。

いわば「納品」を視認できないわけなのだから、広告ビジネスは高いモラルが求められる。ところが、こういう事件は過去にもあった。 >> 電通の「地下空洞問題」と、過去の不適切事件。の続きを読む