2016年08月アーカイブ
社内の風景は会社によって、結構ちがう。
そして、会議室の雰囲気は、まさに風土を表していると思う。一番わかりやすいのは「壁」じゃないだろうか。
広告会社は、僕が入社した30年前から(と書いて今年で卒業30年であることに初めて気づいて驚いた)、壁は「使うもの」だった。
とにかく、何かを貼る。企画だったり、切抜きだったり、壁はキャンバスみたいなのものだった。
つまり「みんなでワイワイ考える」ことが、はなから当たり前だったのだ。
そういう雰囲気は、まだ他の業種では少なかったけど、段々と当たり前になった。コピー機付きのホワイトボードなどが広まった。六本木ヒルズができた時に、たしか壁面をボードにしたような部屋があったと思う。
そして、いろんなところで「ポストイット」が普及した。小さいものを栞にするのではなく、大きめのものに書き込んで持ち寄り、分類していく。いわゆるワークショップの技法も一般的になったが、この普及には広告業界の関係者も相当関わっている。
ことに地方自治体などにも持ち込んだようで、「村おこしの会議に集まった青年団」とかのニュースを見ても、ポストイットがペタペタだ。それが「民主的」だと布教をした人がいたのである。
ただし、最近は相当副作用が強いんじゃないだろうか。 >> ポストイットに罪はないけど、「ワークショップ」は要注意。の続きを読む