2016年05月アーカイブ
先日とある落語の会に行ったとき、マクラで都知事の話になった。
まあ、毒舌で鳴らす噺家だったんでケチョケチョンだったのだけれど、客席は大うけで「もっとやれ」という感じで、話している方が「マアマア」と抑えるくらいだった。まあ、止む無しをいう感じもする。
「パーティで政治と宗教の話をしてはいけない」というのは、けっこう昔から言われていることだろう。僕は、そんなパーティに縁がない頃に聞かされた。あと、祖父から教わった、パーティの心がけというのも思い出す。
それは「空腹でパーティには行くな」ということだった。たしかに、そうだ。
まあ、空腹で落語に行ってもいいかもしれないが、落語のマクラでも政治の話は難しいと思う。そもそも政治の話自体でシラけることも、十分にあるのだ。
そう考えると、女性が多い席で政治ネタをする人は少ない。年齢層が高めで男が多い時だと、時折マクラでふってくる。
そして、一番難しいのは、「それなりに人気がある政治家」の場合だ。
勘のいい噺家は、この辺りをちゃんと捉えている。そりゃそうだ。一定以上の支持率がある場合は、客の中にもそれなりの支持者がいる。そこを貶しても反応は鈍い。 >> 落語の客席でわかる政治家への「支持率」。の続きを読む