最近、キャリアに関する話をすることが多く、自分が会社を辞めた頃のことも思いかえす。そして、しばらくの間は、しょっちゅう胸の辺りがブルブルしていたなあということを思い出した。
というか、正確には「ブルブルしているようだけど、実はそうでもなかった」というわけで、それは「幻想振動症候群」ということを後に知った。英語だとphantom vibration syndromeというわけで世界中で見られる現象なのだろう。
しかし、なんとファントム!なんか「オペラ座の怪人」が出てきて、いろんなモノをブルブル震わせているようだ。それじゃ、ポルターガイストか。
つまり、携帯電話が震えてもいないのに、そう感じるということだ。あるいは「空耳」みたいなものかもしれない。じゃあ、なんでそんな状況だったのかといえば、やはり日々緊張していたからだろう。
会社を辞めた頃からしばらくは、メールを携帯に転送していた。だから、どこでも受けて、とりあえず返信する。「ただ今移動中ですので、のちほど折り返し返信します」とかを定型文に入れていた。
パソコンも持ち歩いていたから、とにかくすぐに返信した。1人で仕事をするのだから、この辺りは相当気を使っていた。旅行に行く時もずっとパソコンを持っていて、初めてパソコンなしで旅をしたのは、辞めてから3年経った頃の北海道旅行だった。 >> 僕が「幻想振動症候群」だった頃。の続きを読む