2016年04月アーカイブ
昨日のつづき。
「CMを科学する」で紹介されている最新のテクノロジーを組み合わせることは、マーケティングや広告の世界に大きな影響を及ぼしていくと思う。その流れについて簡単にまとめておこう。
まず広告主企業だが、宣伝担当はもちろん経営レベルでも再度CMのあり方を見直す機会になるかもしれない。広告費は企業の利益水準によって上下する。近年だとリーマンショックの後の減少は相当厳しかったが、それ以降は東日本大震災と除くと、それほど強い逆風もなかった。
しかし、景気には波があり、次の下り坂において「単純な出稿減」にするのか、「戦略的プランニングへの転換」にするのかで、その企業の明暗が分かれると思う。
あらゆる経費が費用対効果を問われる中で、「専門家」に任されていたのがこの分野だ。ただし、その専門家が最新のノウハウを駆使できないとなれば、どうなるだろうか。
効果のないマーケティングコストをかけているとすれば、それは経営の責任だし、株主から見ても問題だろう。そういう意味で、宣伝担当にはとどまらない話だと思う。 >> 広告ビジネスの「器量」が問われる。『CMを科学する』の続きを読む