2016年04月アーカイブ
ここ何年か「渋谷に福来たる」という落語イベントがある。セルリアンの裏手にある大和田のホールを2つ使ってやるのだが、第一線の噺家が揃う。土日の間に、計8つの公演があって、今回は2度足を運んだ。
2日の夜は、柳家喬太郎、林屋彦いち、春風亭昇太の3人が一席ずつ。このイベントは、冒頭に出演者のトークがある。3人ともかつての「SWA」の仲間だけあって、こなれた感じで、その後に柳家小太郎の「のっぺらぼう」で幕開け。
喬太郎は「寝床」、休憩をはさんで彦いちは「遥かなるたぬきうどん」、昇太は「愛宕山」という流れ。この愛宕山は後半に昇太の創作による続きがあって、結構にぎやかになる。
3日の夜は、柳家三三と、桃月庵白酒の二人会。トークは10分足らずで、すぐに白酒の「風呂敷」から三三の「不孝者」と続く。休憩を挟んで、三三の「元犬」から白酒の「井戸の茶碗」でお開きとなった。
この二人会はとても楽しめたのだが、それぞれが達者なことに加えてバランスがよかったこともある。前半は男女の機微を描いた話だが、白酒が軽く入って、三三はしっとりと。
後半は三三が滑稽に犬を演じて、白酒がテンポよく噺をすすめる。 >> 「喬太郎・彦いち・昇太」と「三三・白酒」を渋谷で。の続きを読む