2016年02月アーカイブ

会社を辞めて1人で仕事をするようになって、この秋で12年になる。起業というのではなく、個人事業主だし、朝から晩まで家族以外と接触がないような日もある。

孤独と言えばそうかもしれないが、1人で考えることは苦にならない。というか、そうでもなければこんな仕事の仕方は無理だろう。

一方で、会社員が孤独な状況に追い詰められることは少ない。「孤独感」はあるかもしれないが、絶対的な孤独とは異なる。つまり、ゼロから考えて、一つの成果を出して、それを人に問うておカネを頂くというプロセスをすべて1人で行うということはない。あっても、相当に稀だと思う。だからこそ、会社組織が存在する。

ただし、これからの会社員は孤独な状況に強くならなきゃいけないし、既に求められていると思うのだ。

昨年とある企業に提案して、「ひたすら1人で考える」研修をおこなった。グループワークではない。金曜の午後からスタートして、24時間でビジネス企画を仕上げるトレーニングだ。1つの課題に数人が考えるので、最後は「競合プレゼンテーション」のようになる。

30歳前後の社員を指名しておこなったが、相当きつくなるだろうなとは思った。中間で助言はあるものの、とにかく考えなくてはいけない。

単に「考える」ことと「考え抜く」ことの違いを分かってもらいたいと思った。それは「疑う」ことの絶対量の多さでもある。

どうして、「孤独に強くなる」ことが大切なのか?というと、逆風に強くなってほしいと思ったからだ。会社は順風の時には、みんなで神輿を担ぐようにワイワイと進む。

ところが、逆風の時は違う。神輿なんか放って、自分のことで精いっぱいになる。 >> 会社員が孤独に強くなった方がいいと思うワケ。の続きを読む