2015年12月アーカイブ
日本マクドナルドの株を米国本社が売却方針という記事が日経に出た。まだ一紙だけの報道で何とも言えないんだけど、マクドナルドにとって日本が魅力的な市場でなくなってきていることは確かだろう。
記事によれば現地企業が主導権をもって運営する国は「本社への貢献率が低い」グループになるとも書かれている。
このニュースの今後の展開はともかくとしても、相当の閉店ラッシュであることは事実で、先日は最大規模の表参道店も閉めた。流通業などでも大量閉店に踏み切ることはあるが、今回のマックの場合なんだか先が見えない。
マクドナルドの低迷はナゲットの異物混入がきっかけだろうが、それでけではなく先進国ではどこでも不調のようだ。ましてや日本市場では、ハンバーガー以外にもファーストフードが多く、コンビニも競合になる。面倒な市場であることはよくわかる。
それにしても、歴史の転換点がやってきたなあと改めて思う。マクドナルドの日本第一号店が出店したのは1971年。この年はカップヌードルが発売されて、non-noが創刊された。
重厚長大産業中心の高度経済成長が一段落して、万博も終わり、学生運動も一段落。やがて来るオイルショックの前の時期で、戦後消費市場の転換点の1つだった。 >> マクドナルドと団塊親子。の続きを読む