2015年12月アーカイブ
[読んだ本]ダニエル・スミス著,小野智子・片山美佳子(訳)『絶対に行けない世界の非公開区域99』(日経ナショナル ジオグラフィック社)
毎年のことだが、幸いにして忘年会もまったくなく、マイペースで仕事と読書と整理ごとに明け暮れている。そこで、ちょっと気が早いが、今年読んだ本を折を見てピックアップしてみようと思う。新作から古典までなので、別に2015年のレビューというわけでもないけれど、年末年始の読書計画の参考にでもなれば。
というわけで夏に続いて「歳末本祭り」の第一弾は、写真集というかまあ一種のビジュアル本。タイトルからしておどろおどろしいが、内容は至って正統派。ところが読むほどに、「書かれていないこと」への妄想が膨らむ一冊である。
ナショナル ジオグラフィックは、定期購読している数少ない雑誌だ。美術手帖を止めたので(倒産には驚いたが)、あとは「料理通信」くらいになってしまった。
ナショナル ジオグラフィックは、「大自然の写真」というイメージが強いが、記事の切り込みも相当ユニークだ。「教皇のバチカン改革」などのインサイドレポートや、「おいしさの科学」のような読み物まで幅が広い。 >> 【歳末本祭り】グラス片手に冬の夜を楽しむなら。『絶対に行けない世界の非公開区域99』の続きを読む