2015年05月アーカイブ
新人の頃、お世話になっていた得意先の方が言っていたことが今でも印象的だ。
最近お忙しいですか?と尋ねるとこう答えた。
「忙しいならいいんです。いまは慌ただしいだけ。こういうのはいけません」
この方は外資系コンピュータ企業の物静かな方なのだが、時に大変に印象深いことをポツリとおっしゃるので、よく覚えている。
わざわざ「忙しい」と「慌ただしい」を使い分けている人は少ないと思う。その代わり、慌ただしいだけの人は、こんな言い方をしてる。
「いやぁ、いろいろバタバタしちゃって」
そう、「バタバタ」という表現。時には、物理的に「バタバタ」と音を立てる人もいるが、まさにこれが「慌ただしさ」なんじゃないかと思う。
たしかに、経営者などもの凄く忙しいはずの方はそんなに「バタバタ」していない。
いまにして思うと、「慌ただしい」というのは仕事の本質とは離れたようなことが多く、それに対して受け身で追われていることを言っていたんだと思う。一方で、「忙しさ」とはするべき仕事が多く、それをどんどん片づけなければならないが、ある程度主体性がある状況なんじゃないかと。
で、この「バタバタ」は自分の記憶では2000年前後から増えてきた記憶がある。どの職場でも人を減らした上にネットや携帯の普及したことも関係しているんだろう。 >> 「忙しい」と「慌ただしい」の違いについて。の続きを読む