2015年05月アーカイブ
子どもの頃から本を読むのが好きだったが、30歳を過ぎてからマーケティングや心理学の専門書を読む必要に迫られ、40で会社を辞めてからはいわゆるビジネス書を読む必要が出てくる。
ただし、それは必要な栄養をサプリメントで補うようなところがあって、やはり小説を読む楽しみは別格だ。
小説といっても、いろいろなカテゴリーがあるけれど、歳を重ねると読み方が変わる。というか、同じテキストを読んでもまったく異なる発見や感慨がある。ことに歴史小説は、以前にまして面白く読める。
「歳食うと歴史小説が好きになる」
これは、それなりの必然があるように思えてきた。最近では宮城谷昌光の古代中国を舞台にしたシリーズや、池波正太郎の真田太平記、さらに佐藤賢一のフランス革命と読み続けている。ちょうどルイ16世がヴァレンヌで引っかかったあたりだ。
歴史小説は、もちろん若い人だって女性だって読むけどオジサンが多いと思う。調べてみると、こんなデータもあって、想像通りだった。
で、自分が50歳を過ぎて、その理由が何となくわかるようになってきた。
まず、歴史小説の登場人物の行動が、いちいち「思い当たる」のだ。真田昌幸の振る舞いを読み、「ああ、そういえば」ととある現実の人を思い出す。ロベスピエールの理屈っぽい台詞から、また別の人を思い起こす。 >> 歴史小説読むのは50歳の頃からが、また面白い。の続きを読む