2015年01月アーカイブ

sports

「これからも応援よろしくお願いします、とは絶対に言わない。」

イチローが昨日の記者会見で、そんなことを言った。そして「応援していただけるような選手であるために、やらなければならないことを続けていくと約束する」続けたらしい。

イチローの発言自体は、全体に肩に力が入ったところもあり、この言葉も受け止め方は様々だと思う。ただ僕も「応援よろしくお願いします」には違和感を感じていて、あらためてその感覚を考える機会にはなった。

そもそも、選手と観客の関係を考えると、応援というのは「期待」を形にしたものだ。そして、選手は期待に応えることで、関係が持続する。で、期待に対しては、選手から観客へは勝利や美技と言った喜びが「贈与」される。また、この喜びは、何人で分け合っても分け前が減るものではない。だからこそ、スポーツは多くのファンを魅了してきた。

ところがいつ頃からか、選手はファンに応援を「依願」することになった。そうなると、今度は観客から選手に応援が「贈与」されるという関係になっている。

なんでだろうな~と思った時に、ふと気づいたのは「感動をありがとう」という言い回しだ。 >> イチローの発言で改めて考えた「応援よろしく」の件。の続きを読む