2014年11月アーカイブ
ノーベル賞を受賞した中村修二氏が日亜化学との「和解」を求めて、これを日亜化学がやんわりと断った。最近はやや死語になってきている「慇懃無礼」という言葉を説明するのに、あれほどの好例もないだろう。
彼の心境の変化などは、僕等には想像もできない。ただ、それまでは「怒り」を前面に出している人だった。10年以上前の著書にも「怒り」という言葉があるくらいだから、彼の場合はそれが原動力だったのだろう。
ただ、一般的にいって「怒り」という感情は、その人のキャリアにとってプラスになるのか?というと結構難しい。
一定の成果を上げるのだが、どこか過剰になっていく。とあるキャリア論の先生が「ダークサイドに落ちる」と言っていたが、言い得て妙だと痛感した。
最近だと、ゼンショーの小川賢太郎社長がその典型だろうか。元々吉野家出身だが、経営危機の後に袂を分かつように、退社してゼンショーを設立したという。先般、吉野家の安部修二会長と何かのパーティで握手して話をしたということが、新聞ネタになったくらいだから相当根深い感情のしこりがったあったのだろう。 >> 「怒り」とキャリアとダークサイドの微妙な関係。の続きを読む