2014年09月アーカイブ
(2014年9月10日)

カテゴリ:雑記
タグ:

ali日本画家の菱田春草の展覧会が間もなく東京国立美術館でおこなわれる。

それはいいのだが、ここでもまた既視感のあるPRを見ることになった。

猫だ。

春草の代表作に「黒き猫」他、たくさんの猫作品があるのはいいんだけど、今回の展覧会は猫のシルエットがアイコンになるほど「猫シフト」になっている。ちょうど一年前に行われた竹内栖鳳の展覧会もポスターなどには猫を使っていた。

猫好きは狙われている。可愛い猫の絵があれば、とにかく出かけてしまう。そして展示替えという、困ったこともあり、今回は白猫が去ってから黒猫が来たりするのだ。

今年、山種美術館でおこなわれた「kawaii日本美術」も猫好き狙い撃ちだった。

この10年くらいの日本美術の展覧会は、たしかに人が集まる。2005年に東博で開催された「北斎展」は連日盛況だったし、相前後して若冲も相当話題になった。

そして、日本美術における動物は魅力的だ。独特の愛らしさは、西洋美術にはない視点を感じる。そして、猫はその先兵なのだ。 >> 猫は日本美術の最高の広報官だと思う。の続きを読む