今年の就活もどんどん進行しているようで、内定を出しているところも多いし、大手では面接が本格的に始まっているようだ。
話を聞いてて気づいたんだけど、企業が「求める人材」って大きく変わらないんだけど、就活の「ツボ」みたいなのはジワジワ変化している。
最近で言うと「学生自体に挫折から立ち直った経緯」というのが、段々と薄まっている。というか、そもそもESに「挫折体験」を書かせている企業があったのも不思議な話だ。
そもそも、ESなどで「挫折体験」が入ってきた経緯というのも、何とも日本らしい“予備校文化”のおかげだと思っている。
既に十数年前から「挫折体験」を持っている学生というのは、採用側としては狙い目だった。体育会の学生でも、単に強ければいいというわけではない。レギュラーになれないで、下積みや裏方をやっている方が、社会人的には「あり」だったわけだ。
それが、段々とポピュラーになった。これは
①ESで達成体験を書かせるようになる→②みんな同じになる→③一度挫折してからの取り組みを書きましょう
ということがマニュアル化されて、そこでESに挫折体験を書かせるようになってしまったのだ。
ところが、これがまた同じになる。そりゃそうだ。今の教育システムと社会の中で、大学を出ようとしているのだから挫折と言ってもそんな劇的な話はない。かといって、恋愛の話書かれても困るし、書く方も嫌だと思うし。
それより最大の問題は、選考の本来の目的がすっ飛んだこと。